義兄弟
第二章
男達は、ヒロの同級生で、つまり全員年下だったが、皆、ヒロと同じように大柄で力も強く、平均的な体格ながら、どちらかといえば小柄な部類に入る俺の腕力では、到底抵抗はできなかった。
あっというまに制服を剥ぎ取られ、取り敢えず、と全員のモノをしゃぶらされる。
口での奉仕は、回数こそこなしたが、全て兄弟が相手で、それ以外の男にするのは勿論初めてだ。
俺は、饐えたような男くさい臭いにからえづきを繰り返しながら、吐き出された物を全て飲んだ。
若い彼らの精液は、どっぷりと濃くて量も多く、何度も唾液を飲み込んでも、喉にねっとりと絡みついているような気がして、内側から汚された気になる。
はじめの内は、男相手の行為に、興味を示しながらも、躊躇していた彼らだったが、ヒロが先頭に立って、俺の後腔に指をねじ込んだり、乳首を捻ったり、さらには俺の手を取って、自分のモノを扱かせたり、とあれこれしてみせたので、次第にその行動は大胆になっていった。
ヒロを含む4人の内、二人が童貞。一人は彼女と経験済みだったが、ヒロは女としたことはなく、俺との行為で初体験を済ませた。
そんな事をべらべらと喋りながら、彼らは次々と俺の身体を貪った。
「お前それ、脱童貞って言うのかよ」
「やっぱ男相手じゃダメか?」
「だってここ、ケツだぜケツ」
げらげらと大声で笑いながら、次々に俺の尻を犯していく。
されている行為は同じでも、相手が違えばモノが違う、やり方が違う。
そして、それに俺の身体が、今までになく興奮したのも、認めたくはないが、事実だった。
俺の前は何度も弾け、飛び散った白濁で、胸元から下腹部まで、べったりと汚れている。
高校生の性欲には、限りがなかった。
通り一遍に犯すのに飽きてくると、ヒロがタクの部屋から、AVを持ち出してきて、それを鑑賞しながら、再び皆で俺にのしかかってきた。
AV女優の高い嬌声と、押し殺した俺の喘ぎ声、男達の荒い息と、いやらしく響く濡れた音。
あられもない体位をさせられ、髪に、顔に、身体に、白濁がかけられる。
上でも下でも、もう何度飲まされたか分からない。
こみ上げるげっぷは精液の臭いが立ちこめ、緩んだ後腔からは、飲み込みきれなかった白濁が溢れて、内股を濡らしていた。
「あれ、もう終わったの?」
「あ、タクお帰り」
饗宴が終わりを告げ、ヒロの友達が、そろそろ帰ろうか…と言う頃、タクが帰ってきた。
「どうだった?」
「すげー楽しかった!」
「また、呼んで下さいよ」
「はは。いつでもおいで」
にこやかに挨拶を交わし、友達を見送って、兄弟は部屋に戻ってきた。
ヒロの手には、数枚の千円札が握られている。
「いくらにしたんだ?」
「一人二千円」
「ま、高校生なら、そんなもんかな」
頭上で交わされる会話を、俺は聞くともなしに聞いていた。
もう、だるくて指先一つ動かす気にならない。
固い床の上…用意周到にも、シーツだけは敷き詰めてある…の上で、目を瞑っていると、タクの声がした。
「うっわ。コイツすごい有様だな」
ちょん、と足先でつつかれる。
「おい、ヒロ窓開けとけ。この部屋、ザーメンくさいぞ」
タクは言いながら、白濁と汗にまみれたシーツに俺をくるんで、抱き上げた。
「こんなに汚いと、しゃぶらせる気にもなれないな」
タクは独り言を言いながら、俺を風呂場の床に下ろして、上からシャワーを掛けた。
「ほら、身体。自分で洗えよ」
タオルを渡されて、のろのろと身体を擦る。
「中も洗えよ」
促されて、俺は半ば朦朧としたまま、擦られすぎてジンジンする後腔に指を差し入れた。
途端に、どろりと白濁が伝い落ちてくる。
「奥まで綺麗にな」
タクは、言いながら俺の鼻先に、ゆるく勃ちあがったモノを突きつけた。
もう、半分条件反射のようなもので、俺の舌は躊躇いもなくそれに伸びる。
俺は、自分の指で、注ぎ込まれた精液を掻き出しながら、一心にタクのモノをしゃぶった。
「ちゃんと全部出したか?」
上から聞こえる声に、先端を口に含んだまま、こくこく頷く。
タクは、俺の口淫ですっかり勃起したものを口から引きずり出すと、風呂場のタイルの上に俺を這わせて、後ろから一気に貫いた。
「あぁっ」
思わず洩れた俺の声に、タクが低い声で笑う。
「今日は何回犯られたんだ?さすがにちょっと緩いな」
タクのモノを、一気に根元まで飲み込んだ俺のその場所を、指先で辿りながらタクは言い、俺は唇を噛んで声を堪えた。
ぐいぐいと、遠慮なしに腰を押し付けられ、圧迫感に吐き気がする。
何度も飲まされた精液が、喉元までこみあげてきて、俺はゆさゆさと揺さぶられながら、浅く息をして、それをやり過ごした。
「すっかり、便所が板についたな」
一際奥まで突き上げながら、吐き捨てるようにタクが言う。
「お前には、これがお似合いだ」
引き抜きざま、タクは俺の髪を掴むと、自分で扱いて、俺の顔に射精した。
どろっとした精液が、頬を伝い口元に流れ落ちる。
俺は目を瞑ったまま、熱い物が顔を伝う感触に耐え、口元に押し付けられたモノをしゃぶった。
尿道に残ったものも余さず啜り、丁寧に残滓を舐め取った後は、顔を押さえつけられるがまま、タイルに落ちた滴りも舌で掬う。
もう、疲れすぎて何も考えられない。
そのまま、床にへたりそうになる俺に、再びシャワーを浴びせかけ、タクは俺を抱き上げた。