「まこ、交替」
ナオさんが言いながら、僕の手を引く。
僕なナオさんのモノから顔を離して、さっきのナオさんと同じように
ベッドに背中をもたせかけた。
「ちょ、ちょっと待って!」
いきなり足を割り広げられて、焦る。
「ん?」
ナオさんは僕の足の間に大きな体を潜り込ませながら、
僕の顔をきょとんと見上げた。
「は、恥ずかしい・・ん、だけど・・」
僕は俯いて小声でこう訴えたが、あっさり無視された。
ナオさんの手は、シーツに付くほど僕の足を割り広げる。
「あっ!!」
あっという間に、僕のモノはナオさんの口に飲み込まれ、
僕は思わず声を上げた。
「舐めながら感じてた?」
根本からゆっくりと舐めあげながら、ナオさんが僕の顔を見る。
ナオさんの言葉の通り、僕はナオさんのモノに奉仕しながら、
自分の身体が熱くなるのを感じていた。
恥ずかしくて、とてもナオさんの顔なんか見ていられない。
僕はぎゅっと目を瞑った。
ナオさんの舌が、僕のモノを根本から先端まで、何度も往復する。
時折濡れた音がして、僕を居たたまれない気分にさせた。
唇で扱きあげられながら、時折歯を立てられて、僕はその度に
びくびくと震えた。
「まこ。目、開けてご覧」
云われるままに目を開けると、僕が見えた。
真っ白なシーツの上で、みっともなく足を割り広げた自分。
あんまりな痴態に、思わず両手で顔を覆う。
ナオさんが、くすりと笑ったのが吐息で分かった。
舌の愛撫をそのままに、手が双玉を柔く揉む。
僕は目を瞑ると、顔を覆っていた手で、口を押さえた。
そうしていないと、あられもない声が出そうだ。
僕のモノは硬く張りつめ、とろとろと絶え間なく蜜がこぼれていた。
「も、離して・・・」
耐えきれなくなった僕は、僅かに状態を起こすと、ナオさんの肩を
軽く押した。
「まあだ」
僕の手ぐらいではびくともしないナオさんが云いながら、先端を
きつく舐める。
「や・・・・・っ!」
思ったよりもきつい刺激に、僕はたまらず声をあげ、ナオさんの口中
に放ってしまった。
思いきりナオさんの肩を掴んだ手が震える。
ナオさんは僕の放ったモノをあっさりと飲み下すと、白濁に汚れた
僕のモノを丁寧に舐め清めた。
「・・・・・・・・・・・・」
僕はあまりの事に、口もきけずにナオさんの顔を見つめた。
「まこの味がする」
ナオさんは唇に付いた白濁を、舌で舐め取りながら言った。
「ば・・・・・・・ばかっ!!!」
赤くなった僕が照れ隠しに喚くと、ナオさんは笑って僕を抱きしめた。
「んじゃ、交替ね」
耳に熱く囁かれると同時に、腰に熱いモノが押しつけられる。
僕は顔を赤らめたまま、黙って小さく頷いた。

「今日は俯して」
云われるがままにベッドに俯せる。
冷たいシーツがほてった頬に気持ちが良かった。
ナオさんの手が、腰を引き上げる。
僕は慌てて身体を捩ると、ナオさんの顔を見上げた。
「な、に・・・するの?」
「なにって、えっち」
ナオさんが笑って云う。
「たまには、後ろからってのもええやろ」
たまには・・・って、一度もやったこと無い!!
焦る僕を後目に、ナオさんは僕に腰を上げさせたまま、なにやら
ごそごそやっている。
息を詰めてじっとしていると、背筋に冷たい雫が落ちた。
「ひゃっ!」
背骨にそって、雫が伝う。
「冷たかった?」
ナオさんの指が雫の通った後を辿った。
「これ、なに・・・?」
僅かに甘い香りがする。
「ん〜っと、ラブ・ローション。ピーチの香り・・・だって」
後ろを向くと、ナオさんは薄ぴんくの液体が満たされた小さなボトルを
手にして、ラベルを読んでいた。
「たまにはこういうのもええやろ?」
ナオさんはにっこり笑いながら、手のひらにとろとろとボトルの中身を
こぼした。
ローションに濡れた指が、僕の後ろに潜り込む。
僕は枕を抱きかかえると、顔を伏せた。
身体の中にゆっくりと指が入ってくる。
くちゅくちゅと恥ずかしい音を立てながら、出入りする指と共に、甘い
香りが鼻孔をくすぐる。
ナオさんの目の前に自分でも見たことのないような場所を晒している
のが恥ずかしくてたまらない。
二本に増えて、僕の中を蠢いていた指が、不意に抜かれた。
急に引き抜かれて、僕の後ろが物欲しげにひくつくのが分かる。
意志では止められないその動きに、僕は焦れて頭を振った。
「ひっ!」
突然襲った奇妙な感触に、思わず声をあげる。
「や、やだっ!止めて!」
後ろに滑る舌の感触。
僕は半ばぞっとして、身体を捩って喚いた。
「やだってば!そ、んなとこ・・・」
涙声の僕の抵抗に、ナオさんはさすがに顔を離すと、ぐずぐずと鼻を
ならす僕をそっと抱きしめた。
「ごめんごめん。ももの匂いがするから、美味しそうだと思ってさ」
そんな理由で・・・・
僕は思わず笑ってしまう。
僕の笑顔を見ると、ナオさんは安心したように、音をたてて頬に口付け
を落としてくれた。
「も、イれてい?」
笑ったおかげで緊張の解れた僕の腰を、ナオさんが抱え上げる。
後ろにあたる熱いモノは、ダメだと云っても待ってくれそうに無い。
僕は枕に顔を埋めて、小さく頷いた。

ぴたりと押し当てられる、熱い熱いナオさんのモノ。
「ぅ・・・・・・・・」
狭い内部を押し広げられる感覚に、声が漏れる。
ゆっくりゆっくり押し入られて、苦しいような、もどかしいような、なんとも
言えない感覚が、身を焦がす。
ゆったりと全てを収めると、ナオさんは息を吐いて、僅かに腰を揺らした。
異物感と圧迫感のもたらす苦痛と、その奥にある僅かな快感。
僕はじっと目を閉じて、快感を追った。
僕の腰を押さえ込んだナオさんが、ゆっくりと動き出す。
根本まで収めたモノが、引き抜かれる感触に、僕は思わず顔をあげて、
大きく息を吸い込んだ。
抜け落ちるぎりぎりまで引き抜かれたモノが、一気に突き入れられる。
「ああっ!」
悲鳴のような声をあげて、僕は思いきり背中を反らせた。
息を整えるヒマもなく、激しく腰を突き入れられる。
僕はシーツを両手で掴んで、ずりあがりそうになる身体を支えた。
ナオさんの舌が、僕の背骨にそって這わされる。
ナオさんの舌が上に来るにつれて、突き上げの角度が変わる。
肩を甘く噛みながら、ナオさんは僕の前に手を回す。
腰を回すようにして突き上げながら、それに合わせて扱きあげる。
「あ、あっ、あっ、あんっ!」
溜まらない快感に、絶え間なく声があがる。
ぐりりと先端に爪を立てられて、僕はあっけなく放っていた。
「ん・・・・あ・・・はあっ・・・」
口の端から、飲み込みきれない唾液がこぼれる。
僕はシーツに額を付けて、大きく喘いだ。
その間も、ナオさんの腰の動きは止まらない。
脱力して力無くシーツに埋もれる僕の腰を、強く支えて腰を叩き入れる。
一層早くなったその動きがぴたりと止まり、僕の中でナオさんが一際大きく
膨れ上がる。
「あああ・・・・・」
最奥に叩きつけられる熱い迸りを感じて、僕は小さく声をあげた。

 

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