舌で掬っても掬っても、とろとろと蜜が溢れ出る。
先端を舐めていた僕の頭に撫でていたナオさんの手に、
僅かに力がこもる。
僕は口を開けて、ナオさんのモノを飲み込んだ。
既に熱く張りつめたモノは、僕の口には大き過ぎた。
口を大きく開けていると、すぐにあごが痛くなる。
「まこ。舌使ってみて」
くわえてみたは良いものの、どうしたら良いのか分からなくて
目だけでナオさんを見上げると、ナオさんは笑って云った。
云われるままに、舌を動かす。
ナオさんの手が、髪を軽く掴む。
後頭部に置かれた手に、ゆっくりと力が込められていって、
僕は押されるままに、喉奥深くまでナオさんを咥え込んだ。「・・・・ぅ・・・・・・」
喉の奥を突かれて、吐き気がこみ上げるのをぐっと堪える。
飲みきれない唾液が、口の端からこぼれて顎を伝った。
もたもたと口で愛撫する僕の髪を、ナオさんが緩く引く。
ナオさんの手に導かれて、唇で扱きあげる。
時折歯が当たってしまって、その度にナオさんがぴくりと身体
を竦ませた。
「まこ・・・・」
掠れた声で呼ばれて、ナオさんのモノを咥えたまま、目線だけを
あげる。
途端にナオさんのモノが今まで以上に大きさを増した。
「んぐっ・・・」
圧迫された喉が、音を立てる。
ナオさんの手がきつく僕の髪を掴み、僕は痛みに顔を顰めた。
そのまま、2.3度顔を上下に揺さぶられる。
喉の奥を突かれて、苦しくて涙がこぼれる。
「う・・・・・・」
ナオさんが低く呻くと同時に、僕の喉奥に熱い迸りが叩きつけ
られた。
「んんっ・・・・!!」
喉奥深くに放たれて、反射的に飲み下してしまう。
ぬるりとなま暖かい液体が、喉を滑って行った。
「あれっ?飲んじゃった?」
すっとんきょうな声に、ぼんやりと顔をあげると、ナオさんがびっくり
したような顔で僕を見ている。
「飲ませる気はちょっとしか無かったんやけどなあ」
ナオさんは手を伸ばして、飲みきれなくて口の端から零れ出た
白濁を指先ですくい取った。
「ちょっとはあったんじゃない」
憮然として云う僕の口に、白濁の付いた指が突っ込まれる。
「ま、ついでやし、舐めといて」
にっこり笑顔で云うナオさんを睨み付けて、僕はナオさんの指に
思いっきり歯を立てた。
「いっでー!!」
慌てて手を引くナオさんを押しのけて、僕は頭からシーツを被ると、
ナオさんに背を向けてベッドの隅に丸まった。
なんだか遊ばれてるみたいで腹が立つ。
黙って拗ねていると、足許からナオさんがもぞもぞと潜り込んで
来た。
「まーこーちゃん」
ほの白いシーツの中で、こちらを窺うように見つめるナオさんと
目が合う。
パッと目を逸らして、あくまで拗ねている振りをすると、ナオさんの
手が僕の脇腹をくすぐった。
「ひゃっ!」
僕は脇が弱い。
そして、ナオさんはそれを知っている。
「止めて!止めて!」
そこらじゅうをくすぐられて、涙混じりに笑いながら、シーツの中で
もつれ合う。
やっとのことでシーツから顔を出した時には、二人とも息があがって
いた。
どちらからともなく唇が重なる。
乱れた髪を撫でつけられながら、深く深く口づけられて、僕はそっと
背中に腕を回した。
「ど、どうしてもするの?」
情けない顔をして訴える。
「うん」
あっさり笑顔で流されて、僕はしぶしぶ起き上がった。
のんびりと寝そべるナオさんのたくましい腰を跨ぐ。
「やっぱり・・・やめ・・」
中腰のまま困り果ててナオさんを見下ろすと、ナオさんの両手が
するりと腰を撫で、ゆっくりと僕の尻を割り広げた。
「こわくないから、そのまま腰を下ろしてごらん」
優しく云われて、僕はナオさんの手に自分の手を重ね、思いきっ
て腰を下ろした。
入り口に当たった熱いナオさんのモノが、ゆっくりと中へ入ってくる。
僕が腰を下ろした分だけ、のめり込む熱い塊。
「は・・・・・」
背筋をぞくりと駆け登る快感に、僕はぐっと背を反らした。
「あっ、あっ、あ・・・・っ!」
下から軽く突き上げられて、僕は小さく声をあげた。
最後の一際大きい突き上げに、根本まで僕の中にはまり込む。
僕はナオさんの腹に手を付いた。
「そのまま、好きなように動いて」
ナオさんは僕の腰を手のひらで撫でながら、云った。
「す、きなように・・・って・・」
どうしたらいいのか分からない。
「腰をあげて」
ナオさんの手が僕の腰を掴んで上へと導く。
僕はゆっくりと腰をあげた。
腰を上げた分だけ、ナオさんが僕から出ていく。
腰を下ろせばその分だけ、ナオさんが僕に入ってくる。
僕は半ば必死で腰を動かした。
「ん・・・・。いいこだ」
快感に掠れたナオさんの声に感じてしまう。
腹に付きそうな程反り返って、透明な蜜を零し続ける僕のモノに
ナオさんの手が伸ばされた。
ゆるゆると腰を使う僕の動きに合わせて、きつく弱く緩急を付けて
扱かれる。
「あ、あ、あっ、ああっ、・・・・・・・ナオさんっ!」
僕はあっと言う間に上り詰めると、ナオさんの名を呼びながら一気に
果てた。
ぐったりと脱力する僕の身体を支えて、ナオさんがきつく下から突き
上げる。
「・・・・・・・ん」
ナオさんの眉がきつく寄せられ、動きが止まる。
僕は身体の中に迸る、熱さに身体を震わせた。
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