注:想像力を逞しくして読んでください |
「くっ・・・・」 夜更けのキッチンで、まこは一人激しく手を動かしていた。 「まこちゃん?」 自分の行為に没頭していたまこは声を掛けられてびくりと振り向いた。 「な、ナオさん!」 「なにしてんの?一人で」 「ナオさんには関係ないよ!あっち行って!」 ナオはマコの言葉を無視して手元をのぞき込み、にやにやとして マコの顔を見つめた。 「へえ・・・。まこちゃんでもこういうことするんだ〜」 「ぼっ、僕だってこのぐらいのことするよ!もう邪魔だからあっちに 行って!」 「ええやん。僕も手伝ってやるよ」 「い、いいっ!一人で出来るってば!」 「いいからいいから。やらせろって!」 ナオは強引にまこの手の中のものを握ると激しく動かしはじめた。 「や・・ちょっと、ナオさんっ!」 「なあに?」 「もっとゆっくりやっ・・・・あっ」 ナオの手に白いものが飛ぶ。 「ナオさん・・・っ、乱暴だよ!」 まこは非難の目をナオに向けた。 「このぐらいの方がいいんやって!入れるぞ!」 「やだ、そんな急に・・・!」 まこの制止もきかずにナオは一気に全部入れる。 激しく動かしながら、ナオはまこに尋ねた。 「まこちゃんいっつも手でやってんの?」 「うん。そうだけど・・・」 「電動のとか、使わないん?」 「電動のってなんだかやった気がしなくって・・・」 「へえ。けっこうこだわってんやねえ」 ナオはようやく動きを止めた。 「もうこのぐらいでいい?」 「うん。ありがとう。やっぱり早いね。体力の差かな。」 「まあね〜。いつでも言えよ?手伝ったげるから」 「またお願いするかも。クリームの泡立てって疲れるんだもん」 「なんでこんな夜中にケーキなんか作ってるん?」 「ナオさんがケーキ食べたいって言ってたから・・・。 明日の朝、びっくりさせてやろうと思って」 まこは俯いて云った。 「そうだったん?」 ナオは手を伸ばして、まこをぎゅうぎゅう抱きしめた。 「結局手伝って貰っちゃって・・・」 「んじゃ、ご褒美になにかくれる?」 「もちろんケーキはナオさんにあげるよ?」 「ケーキはいいから体で払って?」 「え・・・?」 「溜まってるんやよね。こんどはまこちゃんが手伝って?」 ナオは真剣な顔でまこに言った。 「・・・また洗濯物溜めてるの?」 溜息まじりでまこがナオの顔を見上げる。 「うん。三日ほど・・・」 「んじゃ、明日の朝、一緒にしよう」 「そやね。今夜は取り敢えず、一緒に寝ようか?」 ナオの手が、まこの腰に回る。 「ん・・・」 まこは僅かに頬を染めて、ナオの手に身体を預けた。 |
ハイ!どんなシーンかちゃんと想像できましたか? 以上、キッチンでよくある風景でした(笑) クリームや卵白の泡立てって手でやるのけっこう大変ですよね〜。 でも、どうも電動の泡立て器って苦手で使いたくないんですよ〜。 私は乱暴者なので、ムキになってやってるとあちこちに飛んだ りしてあとが大変です(笑) |